今回は、これからフロートゲームを始めようと思っている方におすすめのタックルと各種必須アイテムをご紹介します。
本記事は下記のような方に向けて書きました。
- フロートゲームを始めたいけど、限られた予算でおすすめのタックルを買いたい。
- フロートゲームに必要なおすすめアイテムを知りたい。
本記事でご紹介する釣具を一式揃えていただくと、初心者アングラーさんでも快適にフロートゲームを楽しむことができます。
なお、おすすめのタックルは予算ごとにご紹介していきますが、本記事は「初心者アングラーさんでも快適にフロートメバリングができるタックル」をポリシーとしているため、入門機種のご紹介が中心となっております。
しかし、入門機種と言えど全てハイコスパタックルであり、ゆくゆくはサブ機として長く愛用できるようなものだと思いますので、ベテランアングラーさんにもご参考にしていただければ幸いです。
Contents
フロートゲームってどんな釣り?
フロートゲームとは、飛ばしウキと呼ばれるフロートリグを駆使して、広範囲をサーチし、魚を釣っていく釣り方のことです。
主に地磯やゴロタ浜などのポイントで効果を発揮し、ジグ単やキャロ等では届かない範囲の魚にアプローチしていく釣りです。
参考までに、フロートゲームとはどんな釣りなのか、下の動画をご覧いただくとお分かりいただけると思います。
絶対にジグ単では届かないポイント(竿抜けポイント)でヒットするシーンがあったことがお分かりいただけたかと思います。
ここ数年での釣り人の増加に伴い、堤防などの人気ポイントの魚は釣れにくくなり、さらに数とサイズが減少しつつあるように感じます。
そんな状況を打開し、数やサイズを求めたいという方は、ひと気のない地磯やゴロタ浜で、フロートゲームをされることをおすすめします。
ただし、安全対策だけは抜かる事なく釣行するようにしてください。
フロートゲームおすすめタックル【予算別】
釣りを始められたばかりの方にとっては、「釣具ってこんなに高いの?」と狼狽される方が多くいらっしゃると思います。
確かに、釣具って本当に高いですよね。
しかし、頑張って貯めたお金で買った釣具は、あなたにとっての宝物になると思いますし、長く使ってあげたいと思うはずです。
大切な釣具を買うに当たって、読者様には絶対に後悔して欲しくありません。
私は今まで、いろんな釣具を無作為に購入し、多額のお金を無駄にしてきた経緯があります。
ひたすらネットの情報に踊らされ、ただその情報を信じて購入するしかなく、色々と失敗を重ねてきました。
今回は「この記事を信用してくれる読者さんには絶対に後悔させないぞ」という思いで選定しましたので、是非参考にしてみてください。
※下記予算以内でロッドとリールを金額設定「1:1」でご紹介します。
例:「3万円以内」=ロッド1万5000円、リール1万5000円
①2万円以内
「ロッドとリールを合わせて2万円以下で快適なフロートゲームを可能にするタックルってあるのか?」と思われる方も少なくないと思いますが、
あります!
このタックルは、私の仲間がフロートゲームを始めるに当たって、
実際に私が釣具屋で手に取ってチェックし、釣り場でも使用感をチェックしていますので、自信を持ってご紹介できるタックルです。
【ロッド】
「メジャークラフト 3代目クロステージ 832EL」
出典:メジャークラフト
※写真はCRX-832Eですが今回ご紹介したいのはCRX-832ELです。
この「CRX-832EL」はメジャークラフトから出ている「3代目クロステージ」シリーズのエギングロッドです。
「え!?エギングロッド!?」と思われた方も多くいらっしゃるでしょう。
このロッド、値段の割にめちゃくちゃ良いんです。
公式サイトには重量表記はありませんが、実際に手に取っていただくとお分かりいただけると思います。
軽い。
そして、先重り感もなく操作性と感度も良い。
本当にこれが1万円程度のロッドなのかと、正直信じ難いです。
さらに、エギングロッドということもあり、エギングやフロートゲームはもちろんのこと、
ライトロックフィッシュ・スーパーライトショアジギング・シーバスゲームなど、あらゆる釣りをある程度カバーできるという点でもメリットが大きいロッドだと思います。
ただ、安さ故にデメリットとして感じられるところもあります。
それは、リールシートのロックナット部分(リールを固定するためのネジ式のナット)が母指球に直当たりし、握り心地がしっくりこないという点です。
しかし、このデメリットも慣れてくれば気にならない事であり、実釣に支障をきたすほど酷いデメリットでもないので、ご安心ください。
【リール】
「18レガリス 2500S-XH」
出典:DAIWA
言わずと知れたダイワの名機「18レガリス」です。
まさに、価格崩壊したリールと言っても良いと思います。
ベテランアングラーの方々で愛用されている方も多く、1万円以下のリールでは最強ハイコスパリールです。
なお、今回フロートゲームでおすすめしたい機種は「2500S-XH」です。
磯場でのフロートゲームでは、大型のメバルだけでなく、シーバス等の大型魚もヒットします。
そのため、2000番程度のリールだとやり取りの難易度が非常に高くなってしまうので、
軽さと強さのバランスが取れた2500番をおすすめします。
また、「XH(ハイギア)」をおすすめする理由としては、
フロートゲームはどうしても飛距離を要する場面が多い釣りであるため、風や潮流によってラインが受ける影響が大きくなります。
よって、素早いラインスラック(たるんだ糸)の回収が求められるため、ハイギアをおすすめします。
②3万円以内
続いて、3万円以内の予算で以下の2タックルをおすすめします。
【①】
「オリムピック 20フィネッツァUX 832ML-T」
出典:オリムピック
アジングをされている方なら「コルトUX(corto UX)」というアジングロッドを耳にされた事があると思います。
この、フィネッツァUXはオリムピックが展開しているメバリングロッドであり、
入門メバリングロッドという位置づけでありながら、さすがロッド老舗メーカーと言わんばかりのロッドバランス・高感度・高強度を実現できています。
また、8.3フィート(253cm)という比較的取り回しの良いロッドレングスにより、キャロライナリグやスプリットショットリグを用いたライトゲームにも適していると感じました。
さらに特筆すべきは、先径1.2mmのチューブラトップがもたらす潮流感知能力です。
別記事でご紹介した「エバーグリーン スペリオル シャープカット64UL」の先径1.0mmチューブラトップには及ばないものの、こちらのロッドも若干穂先が入ることにより、潮流の変化を感じやすくなっています。
まさに、フロートゲームをこれから始められるアングラーさんにとって、最適解と言えるロッドだと思います。
「21フリームス LT2500-XH」
出典:ダイワ
「20フィネッツァUX 832ML-T」に組み合わせるべき同価格帯のリールとして最も相応しいのが、この「21フリームス LT2500−XH」だと思います。
LT(Light&Tough)シリーズということもあり、2500番で200gという自重を実売価格1万5000円程度の価格帯で実現できているという事が衝撃です。
また、「タフデジギアによる巻き心地の良さ」、「ATDによるスマートなドラグ性能」、「エアローターによる巻き出しの軽さ」というフロートゲームに欠かせない3つの機構が惜しみも無く搭載されているため、
初心者の方からベテランの方まで、快適なフロートゲームを楽しめることと思います。
【②】
「メジャークラフト トリプルクロス TCX-T862M」
出典:メジャークラフト
※写真はTCX-T882MHですが今回ご紹介したいのはTCX-T862Mです。
このロッドは、尺前後のメバルやランカースズキが釣れる大場所、
比較的飛距離を要するポイント、
さらに、1秒でも早く魚をリフトアップさせたいシチュエーション(異常なまでに繁茂した藻場等)において活躍するパワー系のチューブラーメバリングロッドです。
また、公式サイトによると、適合ルアーウエイトが1〜15gとありますが、
タラシを1m程とって、ペンデュラムキャストをすれば、20gまでのフロートリグをキャストすることができます。
「21アルテグラ 2500SHG」
このリールを一言で表すと、
入門機種最強ハイコスパリール
です。
同値段帯におけるリールとしての総合点は私の中で最も高いです。
特筆すべき点というのは正直ありません。
というのも、全ての要素(巻き感、剛性、ドラグ、キャスタビリティ)が値段の割にある程度高いということに尽きるからです。
ただし、過度な期待は禁物です。
「21アルテグラはめちゃくちゃ良いリールだ!!」、「まさに廉価リールの決定版!!」というような見出しの記事や有名釣りYouTuberさん達が声を揃えて言っているせいで、世間の期待値がどんどん高まっているように思います。
確かに、値段の割には非常に良いリールですが、是非他の値段帯のリールと巻き比べていただいて、購入される事をおすすめします。
フロートゲーム必須アイテム
この章では、フロートゲームにおける必須アイテムをご紹介していきます。
必須アイテムのご紹介に先立ち、私が今まで釣りをしてきて感じた重要なことを先に述べます。
消耗品に金をかけるべし!
確かに、高価なロッドやリールは、より快適に釣りをするためには必要だと思います。
しかし、消耗品をケチると釣果に影響を及ぼしてしまいます。
いくら操作性の良いロッドやリールを使っていても、ラインが切れたり鉤(ハリ)が折れたりしては、獲れる魚も獲れません。
価値ある一匹、価値ある一釣行にこだわるのであれば、良質なライン、良質な鉤を使う事は鉄則です。
それを踏まえて、私が今まで使ってきて良かったと思うアイテムをご紹介していきます。
ライン
「よつあみYGK X braid 8本編み 0.6号」
出典:YGK
このPEラインの使用感としては、
しなやか・抜群の飛距離・トラブルレス・高強度
とラインに求められる4つの要素全てが高次元であるため、良質なラインと言っても良いでしょう。
値段は8本編みのPEラインの中では標準的ではありますが、
初心者の方からすると、「糸にこんなにお金をかけられるわけがない」と思われる方が大半だと思いますが、
一度騙されたと思って試してみてください。
釣りの快適度と魚のキャッチ率の向上に驚愕すると思います。
リーダー
「東レ トヨフロン®︎ スーパーL EXハイパー」
このリーダーは、主にフカセ釣りなどで用いられるハリスです。
磯などのタフな環境で用いられるため、耐摩耗性に優れています。
また、直線性としなやかさにも優れているため、非常に食わせ能力も高いリーダーです。
他のリーダーと比較すると、少し高めの値段設定ではありますが、50m巻ということもあり、案外長く使えるところも魅力の一つです。
ジグヘッド
「ブリーデン スモウヘッド」
出典:ブリーデン
ベッド部分が下膨れ形状であるため、低重心を実現できており、フォール姿勢が非常に安定するジグヘッドです。
ただ、そんなジグヘッドは各メーカーから数多く展開されています。
では、何故このジグヘッドを紹介するのか、
それは、鉤の強度が尋常ではなく強いからです。
まず、伸びない。折れない。
60センチ程度のセイゴくらいでは、まず鈍らない。
是非一度、お試しください。
「ティクト ブリリアント 2インチ オキアミ」
出典:TICT
正直ワームは、マッチザベイトさせることができれば、それに越した事はありません。
しかし、とりあえずどれか一つ選んでと言われたら、私は迷わずこの「ブリリアント 2インチ オキアミ」を選びます。
理由は単純で、今まで試してきたワームの中で1番よく釣れたワームだからです。
また別記事にて、おすすめワームのまとめ記事を書く予定ですので、
詳細はそちらで説明します。
フロートリグ
「アルカジックジャパン シャローフリーク」
出典:アルカジックジャパン
アルカジックジャパンから展開されているシャローフリークシリーズは、
大きく分けるとフローティングタイプ(F)とシンキングタイプ(DIVE)があり、
さらに、それぞれ4種類の重量が展開されているため、フィールドに合わせて選ぶと良いでしょう。
下記の記事にて、フロートリグの残浮力について解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
その他アイテム
「第一精工 糸クズワインダー」
出典:第一精工
他の記事でも触れていますが、昨今釣り人による海ゴミ問題が取り沙汰されています。
特に問題になっているのは、大量のPEラインやリーダー等の糸くずを釣り場に放置して帰る行為です。
一人一人がゴミを出さないよう気をつけるためにも、このラインボックスを持ち歩くようにして、海ゴミ問題改善に全員で取り組んでいきましょう。
「スミス ロッドフェルールワックス」
このアイテムは、唇に塗るリップではありません(笑)
ロッドの継手部分に塗布して、キャスト時のロッドのすっぽ抜けや、継手を強く差し込みすぎて抜けなくなってしまうといった事故を防止するための道具です。
何故ここでこのロッドフェルールワックスをご紹介するのかというと、
今回ご紹介するメジャークラフトのロッドは、キャスト時のすっぽ抜けが多いように個人的に感じているからです。
私は今まで、メジャークラフトのロッドを3本所有者していましたが、3本とも他社製ロッドと比べると、明らかにすっぽ抜けが頻発していました。
もちろんロッドの個体差によると思いますが、
万が一すっぽ抜けによってロッドの先が傷ついてしまったり、釣行不可能になってしまう前に、
このフェルールを塗布しておくだけで、ロッドのすっぽ抜けが大きく改善されるので、使用されることをおすすめします。
もちろんメジャークラフト以外のロッドに塗布していただいても、同様の効果を発揮するので、一本持っておくと安心かと思います。
フロートゲーム安全対策アイテム
冒頭でもお話しましたが、フロートゲームのメインフィールドは、地磯や沖磯、ゴロタ浜やサーフなどの危険なポイントが多いです。
特に磯では、足元が滑りやすくなっている上に、牡蠣殻等で怪我をしてしまう危険性が非常に高いです。
命を落としてからでは遅いので、必ず安全対策は万全にした上で、フロートゲームを楽しみましょう。
ライフベスト
「ダイワ DF-6421(ライトフロートゲームベスト)」
出典:ダイワ
特に磯などの険しいフィールドで釣りをされる際は、膨張式腰巻タイプのライフジャケットではなく、
転倒時にクッションの役割を果たしてくれるフローティングゲームベストをおすすめします。
磯靴
「シマノ カットラバーピンフェルトフィットシューズ LT」
初めて磯で釣りをしたとき、「磯の上ってこんなに滑りやすいのか」と衝撃を受けたことを今でも覚えています。
特に、海苔のような海藻がへばり付いた岩の上では、通常のスニーカーであれば確実に滑ります。
そのくらい、磯において足元は絶対に注意しておかなければなりません。
今回ご紹介するような高価な磯靴ではなくとも、スパイク付きの長靴等を履いて釣行することを推奨します。
まとめ
今回は、入門機種を中心におすすめのフロートタックルや必須アイテムをご紹介しました。
今回ご紹介したタックルは、どれもコスパが非常に良く、
初心者アングラーさんのみならず、ベテランアングラーさんにもご参考にしていただけるタックルだと思いますので、
気になられた方は、近所の釣具屋さんで実際に手に取って確認してみてください。
また、軽視されがちな消耗品については、出来るだけ良質なものを選択して使っていきましょう。
必ず今まで獲りきれなかった魚を獲ることが出来るはずです。
最後に、安全には十分留意していただき、共にフロートゲームを楽しんでいきましょう!
それでは皆さん、より良いフィッシングライフをお過ごしください。