今回は、フロートメバリングにおけるリトリーブの釣り方について解説します。
フロートメバリングの仕掛けについてはある程度理解できたけど、実際どんなアクションをすれば釣れるのかわからない。
という方に向けた記事になります。
この記事を読んだ方は以下のことを理解して実践することで、釣果に繋げることができるでしょう。
- 飛ばし浮きの残浮力とジグヘッド重量の関係性。
- リトリーブ釣法の極意と注意点。
- ピンスポットキャストの重要性。
フロートメバリングとは
ジグ単では攻略できない範囲に潜むメバルに対してアプローチを可能にするメソッドです。
仕掛けについては下記の記事を参考にしてください。
![](https://fishscape.net/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
また、フロートメバリングを動画で理解したいという方は、下記の動画をご覧ください。
本記事と合わせて見ていただけると、知識がより深まると思います。
釣り方
今回はフロートメバリングにおける釣り方として
リトリーブ釣法
に焦点を当てて解説していきます。
飛ばし浮きの残浮力とジグヘッド重量
釣り方の話をする前に、
フロートゲームにおいて切っても切り離せない要素として
飛ばし浮きの残浮力から選定するジグヘッド重量
というものがあります。
初心者からすると、
難しそう。。
と思うかもしれませんが、非常に重要な事なので最初にできるだけ分かり易く説明します。
ずばり、残浮力とは
飛ばし浮き自体が持つ浮力
のことです。
また、残浮力の単位は【グラム】で表され、
例えば、残浮力0.6gというのは0.6g相当のオモリが沈む速度で浮いていくと覚えていれば良いです。
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2021/12/残浮力とジグヘッド重量パターン.png)
ただし、実際はリーダーの重さや塩分濃度によって浮力が変わります。
リーダーを長く取れば重くなるし、フロロラインかナイロンラインかによっても比重は異なります。
また、晴天が続いて塩分濃度が高い時は浮力も大きくなりますし
一方で大雨の後だと塩分濃度が下がって、リグが沈みやすくなっています。
なかなかメバルが口を使わないシビアな状況下では、
それも考慮した微調整が必要になります。
「残浮力とジグヘッド重量」については、いかなる場面やポイントにおいても常に意識することなので、
最初のうちは、上記のことを常に意識して釣りをしてみてください。
やがて、無意識的に「残浮力とジグヘッド重量」を考慮した釣りが展開できるようになっていきます。
ただ、ジグ単の釣りをある程度やり込まないと
何gのジグヘッドがだいたい何カウントでどれくらい沈むのか
ということがイメージできないと思うので、
初心者の方は、まずはジグ単から練習することを強くお勧めします。
リトリーブ釣法
リトリーブ釣法とは読んで字の如く
ただ巻くだけ!!だと思っている方
実はめちゃくちゃ難しくて奥が深いのです。
私の周りのベテランアングラーさん達も皆、口を揃えてリトリーブが一番難しいと言います。
ジグ単でのリトリーブとフロートゲームにおけるリトリーブは少し違いますが
今回は、フロートゲームにおけるリトリーブ釣法を解説します。
早速ですが、リトリーブ釣法において一番意識すべきこと、それは
任意の層をできるだけ水平に引いてくる
ことです!
これがめちゃくちゃ難しいんですよ。
そんなの簡単だって言われる方は、本当に上手な方だと思うし、膨大な釣行回数を重ねてきた方だと思います。
フロートゲームにおいては先程解説した通り、飛ばし浮きに残浮力があることによって、ジグヘッドが飛ばし浮きよりも沈んだ状態にあります。
つまり、飛ばし浮きを結束した部分を支点に屈折した状態になるのです。
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2021/12/フロートリグのリトリーブ.png)
その屈折角があるせいで、リトリーブ速度が速すぎるとジグヘッドが浮き上がりやすくなります。
個人的には、ジグ単の時よりもフロートゲームの時の方が浮き上がりやすく感じるので、
フロートゲームの際は、気持ちスローめにリトリーブすると良いです。
ピンスポットキャストの重要性
これまで、リトリーブ釣法について説明してきましたが、
釣り方と同じくらい大切なこととして
ピンスポットキャスト
というものが重要になります。
メバルはロックフィッシュにカテゴライズされるように、ストラクチャー(沈み根や藻、岩礁など)に依存しやすいです。
逆に言うと、ストラクチャーの無い所にはメバルは居ません。
ストラクチャーの無い所にキャストするということは
メバルがいない所で一生懸命集中してリトリーブしているだけになります。
そんなの時間の無駄ですよね。
メバルが居そうなストラクチャー周りを打っていくためにも
狙った所に着水できるようにキャスト精度を磨く必要があります。
基本的にフロートメバリングは夜の釣行がメインなのですが、
日中に目ぼしいポイントへ足を運び、ストラクチャーの位置を把握しておくことをおすすめします。
そういった地道な努力が、釣果を爆発的に上げてくれます。
まとめ
本記事のまとめは以下のようになります。
- 飛ばし浮きの残浮力とジグヘッド重量の関係性を理解する。
- フロートゲームにおけるリトリーブは気持ちスローめが良い。
- ピンスポットキャストを心がける。
- 日中にポイントへ足を運び、ストラクチャーの位置を把握する。
上記ポイントを意識すると、必ず釣果はついて来ます。
ルアー選定等も、もちろん大切なことではありますが、
メバルのいる所に投げ、状況に合ったアクションをしなければ、釣りたくても釣れません。
私もまだまだリトリーブ釣法をマスターし切れてはいませんが、
努力を惜しまず、精進していきたいと思います。
本記事が、フロートメバリングで釣果を出したいと思われている方の一助となれば嬉しいです。