今回は、
「これからキジハタゲームを始めてみよう」と思っている方へ、
用意しておくべきアイテムをご紹介します。
本記事は以下のような悩みを解決します。
- これからキジハタゲームを始めるにあたって、どのようなアイテムを揃えるべきなのか分からない
- 手返しを上げて、もっと釣果を上げたい
近年、各府県による放流事業によって、個体数が回復傾向にある
「キジハタ」
そのキジハタを狙ったロックフィッシュゲーム、
いわゆる「キジハタゲーム」に熱中されるアングラーが増えてきています。
(私も例に漏れず、キジハタに魅了されているアングラーの一人です。)
今回は、その「キジハタゲーム」をこれから始めてみたいという方へ、
「ロッドやリール、ルアー以外に何を準備すればいいのか。」
ということに主眼を置いてお話ししていこうと思います。
なお、もう既にキジハタゲームをされている中級者以上の方にとっても、
今一度意識していただきたい内容を含みますので、
是非最後までご覧頂けると幸いです。
では、早速参りましょう。
Contents
キジハタゲームにおける必須アイテム
本章では、
「より快適にキジハタゲームを展開することが可能となるアイテム」
という選定基準で「揃えるべき必須アイテム」をご紹介します。
釣りの快適性を上げることは、
モチベーションの向上だけでなく、
物理的な手返しの向上にも繋がる要素ですので、
限られた時間の中でより多くキャストし、より多く魚とのコンタクトをとれるよう、
下記の必須アイテムを可能な限り揃えられることをおすすめします。
なお、下記必須アイテムは、キジハタゲーム以外の中型魚や大型魚を相手にした釣りにおいても流用することができるアイテムであるため、持っておいて損はありません。
①フィッシュグリップ
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/0C251D61-BBB3-4C3E-8F65-2D9A03F039BA.jpg)
どの釣りにおいても「フィッシュグリップ」は必須アイテムと言えるでしょう。
特にキジハタは歯が鋭く、バス持ち(魚の下顎を持つこと)と言われる持ち方をすると、簡単に指を怪我してしまいます。
さらに、キジハタゲーム(ロックフィッシュゲーム)をしていると、高確率で登場する、
ヒラメやコチといったフラットフィッシュについても、キジハタと同様に歯が鋭い魚種ですので、
フィッシュグリップは必ず用意するようにしましょう。
おすすめのフィッシュグリップ「Umibozu フィッシュグリップ」
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1699-scaled.jpeg)
私は現在に至るまで、2年間「Umibozu フィッシュグリップ」を愛用してきました。
グリップ自体が大きく、ピストル形状になっているので、
トリガー部分を引きやすく、手の大きい方にもおすすめできます。
また、魚の口元から一定の距離を取れるので、
魚が暴れてしまっても、魚の歯が手に当たって怪我をしてしまうといった事故を限りなくゼロにしてくれます。
そして特筆すべきは、
非常に錆びにくいということです(釣行後の水洗いは欠かさずしてきました)。
フィッシュグリップは直接魚と触れるアイテムなので、どうしても海水にさらされることが多く、すぐに錆びてしまいがちです。
しかし、「Umibozu フィッシュグリップ」は使用後に水洗いさえすれば、全く錆びることなく長く使用することができます。
また、材質がアルミ合金であるため、高強度であることも利点の一つと言えるでしょう。
デメリットとして、大きいために持ち運びの際に邪魔になりやすいということが挙げられますが、
そのデメリットを加味しても、非常におすすめできるフィッシュグリップです。
②ランディングネット(タモ網)
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1701-scaled.jpeg)
初心者の方から玄人の方まで、
誰にとっても、ランカーキジハタ(50cm以上)を掛けることは、
千載一遇の大チャンスであると言えます。
そんな滅多に訪れないチャンスを、
ランディングネットを持っていなかったがためにキャッチできなかったとなれば、
私なら悔しくて夜も眠れません。
また、ランディングネットを準備していなかったために、
抜き上げを試みた際、ロッドが折れてしまい、
続行不可能になるということもよく聞く話です。
そして最も大切なのは、魚目線に立つということです。
抜きあげの際にラインブレイクして、
キジハタの口にフックが刺さったままになってしまうというのが、
最悪のケースです。
大物を逃す悔しい気持ちと魚に対する申し訳ない気持ち。
本当に誰も得をしない状況です。
そのような悲しい事が起こらないためにも、
ランディングネットは必須アイテムと言えるでしょう。
③フォーセップ(針外し)
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1771-scaled.jpeg)
サイズの小さいキジハタであれば、
比較的簡単に針外しができますが、
40センチを超えるキジハタの場合、
口周りの筋肉が分厚い上に硬いので、
バーブ(返し)付きのフックを貫通させると、
非常に針外しが困難となります。
ただでさえ針を外しにくく、
前述にもある通り、
非常に鋭い歯を持っているキジハタですので、
キジハタの口の中に指を入れて針を外す行為は危険極まりない行為です。
そのような危険を回避するためにも、
フォーセップ(針外し)は必須アイテムと言えるでしょう。
④タックルボックス or フィッシングバッグ
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0725-scaled.jpg)
キジハタは基本的にストラクチャー(岩礁、藻場、沈みテトラ等)に居着く魚です。
※キジハタの生態については、下の記事冒頭部に記述しておりますので、気になる方はご覧ください。
![](https://fishscape.net/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
キジハタはストラクチャーに居着く魚であるということは、
アジなどの青物を狙う時のように回遊待ちをしていては、
魚に出会う確率が下がってしまいます。
つまり、足を使って(ランガンして)ストラクチャーを探し歩き、
ストラクチャー周りを入念に探る必要があります。
そういったランガンを快適に行うためにも、
タックルボックスやフィッシングバッグは、
自分の釣りのスタイルに合わせて持っておくということが必須であると言えるでしょう。
おすすめのタックルボックス及びフィッシングバッグについては、
以前ご紹介した記事のリンクを貼っておきますので、ご参考にしてみてください。
![](https://fishscape.net/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![](https://fishscape.net/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
キジハタを守るのための必須アイテム
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1713-scaled.jpeg)
冒頭でもお伝えしましたが、
近年の放流事業によって、
キジハタの個体数は増加傾向にあります。
増加傾向にあるからといって無秩序に乱獲してもいいわけではない
と私は考えています。
キジハタを含む根魚は、
回遊魚とは違い、
根絶やしにしてしまうと、
次にその地域に居着く個体が現れるまで、ある一定の期間を要します。
つまり、その間はその地域でキジハタゲームを楽しめなくなってしまうということなのです。
魚という相手が居てこその釣りという遊び。
どこまで相手(魚)の事を思いやってあげられるかという事が肝要だと思います。
それは人間関係も同じことですよね。
さて、キジハタを守るためにどのようなアイテムを用意すべきなのか、
以下の2点をご紹介していきます。
①エア抜き針
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1697-scaled.jpeg)
ご存じの通り、基本的にキジハタは海底に生息する魚です。
海底では、常時一定の水圧がかかっており、
キジハタは、その水圧に対応した体内構造となっています。
つまり、水圧のかからない地上へと一気に釣り上げてしまうと、
今まで水圧によって抑えられていた内蔵(浮袋)が急激に膨らんでしまうのです。
同様の現象が、
近くのスーパーで買ったポテトチップを山頂へ持って上がると、
気圧の影響によって袋がパンパンに膨れ上がるといった現象です。
浮袋が膨らんでしまったキジハタをリリースした場合どうなるか。
浮袋がまさに浮き輪と同じ働きをしてしまって、
キジハタが水中に潜れなくなってしまい、
最悪の場合、死に至ります。
せっかく持ち帰りたいという気持ちをグッと堪えてリリースしたにも関わらず、
そのまま水面でキジハタが死んでしまう姿は見たくないですよね。
その、「優しさ」がちゃんと実るよう、
エア抜きは持っておくようにしましょう。
なお、キジハタのみならず他魚種においても、
浮袋が膨らんでしまった魚をリリースしてあげる際は、
エア抜きという一手間をかけてあげてください。
マグバイト MOVIES より動画引用
②ストリンガー
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1684.jpeg)
ストリンガーについては、
シーバスゲームやショアジギングをされているアングラーの方は既に持っているアイテムだと思います。
ストリンガーとは、
開閉式の金属リングを
魚の口からエラにかけて引っ掛け、
魚を水中で生かしておけるアイテムです。
では、何故キジハタゲームにおいてストリンガーが必要なのでしょう。
答えは自明ですよね。
必要量以上持ち帰らないため
です。
釣行回数を重ねると、
キジハタがパニック状態に陥ったかの如く爆釣する日に巡り合います。
そういった日は、40cm以上のキジハタが4.5匹釣れることも珍しくありません。
そんな時にストリンガーを持っていなかったらどうなるのか。
「小さいけど、もしこの後釣れなければ持って帰れないし、とりあえずキープしておくか。」
と言って、
気がつけば食べきれない数のキジハタを持ち帰ってしまうといったことになりかねません。
限られた資源ですので、必要な数だけ持って帰られるよう、
ストリンガーを用意しておきましょう。
また、
「スカリ(魚を生かしておける網カゴ)ではいけないのか?」
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
キジハタゲームに関しては、私はスカリをおすすめしません。
キジハタゲームにおいて、スカリよりもストリンガーをおすすめする理由は2点あり、
1点目は、
ストリンガーの方がスカリに比べて生存率が高いからです。
これは私の経験上の統計ですが、
スカリで魚を生かしておいた場合と、ストリンガーで魚を生かしておいた場合とでは、
最後に引き上げた時の魚の活きが、
ストリンガーで繋いでおいた魚の方が圧倒的に良いように私は感じています。
スカリは網状なので、アジやメバルなどの小魚を入れておくには最適ですが、
「キジハタゲーム」においては、最後にリリースするキジハタが元気よく海へ帰って行けるよう、ストリンガーを持ち運ぶことが最適解ではないかと考えます。
2点目は、
ストリンガーの方が、持ち運びが簡単だからということが言えます。
スカリは折り畳むことができても、やはり網カゴですので、
持ち運びの際に非常に邪魔になります。
ストリンガーであれば、最近はリール式のものあり、
非常にコンパクトに収納して釣行することができます。
ランガン必至のキジハタゲームにおいては、
持ち運びの観点においても、ストリンガーに分があると言えるでしょう。
まとめ
![](https://fishscape.net/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1696-scaled.jpeg)
今回は、
「これからキジハタゲームを始めるために揃えるべきアイテム」
についてご紹介しました。
中には既にお持ちのアイテムもあったかもしれませんが、
どのアイテムも、ロックフィッシュゲームのみならず、
他魚種を狙った釣りにおいても必須アイテムと言えるものばかりだと思いますので、
今回ご紹介したアイテムをまだ持っていない方は、
ハイシーズンを迎える前に揃えてみてはいかがでしょうか。
それでは皆さん、より良いフィッシングライフをお過ごしください☺️