今回は「アジングワームのカラー選択で迷った時の考え方 アジングおすすめワーム紹介」ということで、
アジングにおける必須アイテムである”ワーム”について、状況別に応じたカラー選定方法を解説しようと思います。
また、併せて私自身が使用してきたアジングワームの中で、実績の高いワームを3種類ご紹介しますので、気になる方は是非参考にしてみてください。
本記事は以下のような悩みを解決します。
- アジングをする際、どのカラーのワームを投げればいいのか迷う。
- アジングでおすすめのワームを知りたい。
解説に入る前に、私の信条として「どのルアーを使うか」ということよりも、”アジの生態”であったり”釣り方”を覚えるということの方が大切だと思っていますので、特に初心者の方は、以下の2記事を先にご覧いただくことを推奨します。
それでは解説していきます。
Contents
アジングワームのカラー選択に迷った時の考え方
ワームカラーの選択について、はじめにこれだけは言っておきます。
「アジングワームに正解のカラー(色)はありません!」
この言葉を聞いた途端に記事を閉じたくなったそこのあなた、ちょっと待ってください。
当記事を見にきていただいた方々を失望させるような言葉かもしれませんが、これは実釣に基づいた私自身の答えです。
私の経験上、8〜9割方は”レンジ”と”アクション”で決まると思っています。
しかし、実際に隣の方がチャートカラーのワームで爆釣しているのに対して、自分はクリア系のワームで全然釣れない、その逆も然りといったことはアジングをある程度してこられた方であれば、誰しもが経験したことのあることだと思います。
日によって、”ワームのカラー(色)”がキーポイントになるということもあるということです。
私自身、今でこそワームカラーを気にすることはほとんどなくなりましたが、アジングを始めたての頃はいつもワームカラーの選択に悩まされており、特に複数人でアジングに行っていて自分だけ釣れないという状況では、迷走しまくって毎投ワームチェンジするといった最悪の事態に見舞われることがしばしばありました。
しかし、釣行回数を重ね、その日その場所の状況をしっかり記憶した上で、その日の釣りを振り返るということを繰り返すうちに、状況に適したワームカラーの特徴が自分の中で感覚的に分かってくるようになりました。
今回は、そんな”感覚的な部分”をなんとか言語化してお伝えできればと思っています。
私がアジングワームのカラー選択で重要視している要素は3つあります。
- 水の色
- 光の色
- 逆の色
この3つのポイントについて、詳細に解説していきます。
水の色
まず初めに、皆さんが釣り場に着いて一番初めに目にするものは何でしょうか。
おそらくは”水”だと思います。
当たり前のことですが、我々の生活環境が”空気中”であるのに対し、魚たちの生活環境は”水中”です。
水中での生活を私たち人間が理解することは難しいですが、空気中での生活に置き換えて考えることはそんなに難しくないと思います。
水が濁っている時
例えば、まず釣り場に到着して海の状況を見るとき、おそらく皆さんが一番最初に気にするのが「濁り」だと思います。
水中の「濁り」を空気中で例えるならば、私は「霧」と同じだと考えています。
濃霧の中で、目の前に何かしらの物体があるとして、それがどんな色だったら認識しやすいと思いますか。
おそらく、透明なものよりかは、光を透過させないマットな色の方が認識しやすいと思います。
したがって、水質が濁っていると感じた時は、チャートなどのマットカラーを投入しましょう。
水が澄んでいる(クリアな)時
先ほどの例とは逆に、快晴の日に目の前に何かしらの物体があるとします。
その物体がどんな色だったら認識しやすいと思いますか。
こちらについては自明だと思いますが、透明な物体でもマットな物体でも、認識しやすいと思います。
従って、水が澄んでいる時は、クリアカラーでもマットカラーでもどちらでも良いということになります。
しかし、どちらかと言うと個人的な感覚ではクリアカラーの方が釣果が良いことの方が多いです。
このことに対して、
「クリアカラーは水に馴染むナチュラルカラーだから良いんでしょ。」
という言葉をよく耳にしますが、私はこの理論に全く賛同できないどころか、むしろ真逆だとすら思っています。
どうして真逆だと思うのか。
その理由は、次章の「光の色」で触れていきたいと思います。
光の色
皆さんは、
「月明かりが強い時は、シルエットがはっきりと出る黒色のワームを使え。」
と言う言葉を聞いたことがありますでしょうか。
私も、アジングを始めて間もない時、
「よし!月夜ではシルエットがはっきりと出る黒色のワームを使うんだな!」
と、今思えばよくわからない言葉を盲信して、アジングに臨んでいました。
結果はどうだったのかというと、もちろん釣れたり釣れなかったりです。
当時は、ワームが黒色だったから釣れたのか、釣り方が良かったから釣れたのか、それすらもよく分からずに釣りをしていました。
そういった経験を経ていくうちに、次のように考えるようになりました。
「黒って本当にシルエットがはっきり出るのか?」
「そもそもワームって魚から見るとどのように見えているのだろうか?」
クリアカラーは本当にナチュラルカラーなのか?
「海中に差し込むわずかな光に照らされたワームが、魚からどのように見えているのか?」
ということを想像することでヒントが見えてくると思います。
夜の海中というのは、もちろん真っ暗です。
ダイビングの経験がある方ならわかると思いますが、水質によっては日中の明るい時間帯ですら、深場へ潜ると光が届き難く真っ暗闇です。
しかし、魚たちはそのような暗闇の中ですら、獲物を見て捕食しているわけですから、魚類の光に対する反応は非常に敏感であると言えるでしょう。
つまり話を戻すと、海中に差し込む光にさらされたワームは、魚から見るとどのように見えるのか。
魚は、このイラストのようにルアーが見えているのではないかと、私は考えています。
イラストがわかりにくいと思いますので、少し言葉を添えて解説しますと、
マットカラーは光を透過しないため、影のようなシルエットとなり輪郭がぼやけ、一方でクリアカラーは光を透過し、水とワーム素材の屈折率の差からシルエット及び輪郭がはっきりと認識されるのではないか、と考察しています。
今まで、「チャートのようなマットカラーははっきりとしたシルエット、クリアカラーは水に馴染むナチュラルカラー」という考え方に固執していた方にとっては、信じ難くも、目から鱗のような考え方なのではないかと思います。
魚にルアーがどのように見えているかが科学的に解明されていないからこそ、どのように解釈するかによって、今まで考えが及ばなかったことが急に見えてくるようになります。
自らの経験則をもとに仮説を立てて理論を構築することは、次章「逆の色」を導くための大切なプロセスだと思います。
常夜灯の色によってカラーを使い分ける
夜の漁港へ行くと、そこには外灯があることがほとんどですよね。
その外灯が何色の光を放っているのか。
常夜灯には、「白熱灯・ナトリウム灯・LED」などの種類があります。
白熱灯
- 光の色は暖色系
- 紫外線量が多いため虫などの生物が集まりやすい
ナトリウム灯
- 光の色はオレンジ色
- 白熱灯に比べると紫外線量が少ないが、虫などの生物は集まる
LED
- 光の色は白色
- 紫外線量が極小であることから虫などの生物はほとんど集まらない
- 輝度は高い(明るい)
上記が、いわゆる”常夜灯”と言われるものの種類と特性です。
今回の”ワームカラー”というテーマに沿って言うと、それぞれの光の色に合わせたカラー選択が戦略のひとつになり得ます。
そして、もう一つ大切なことをお話しするならば、単純に虫が多く集まっている常夜灯が狙い目だと言えるでしょう。
これは、プランクトンが虫と同様の性質(走行性)を持っているということから、紫外線量の多い常夜灯に魚の餌となるプランクトンが寄り付きやすいことが説明できるからです。
逆の色
最後に、3つ目の要素である「逆の色」について説明します。
「逆の色」とはつまり、上記で説明した色とは逆の色を投げてみるということです。
先ほども説明しましたが、ルアーが魚からどのように見えているのかということは、科学的に解明されていません。
実際に魚が目でルアーを捉えているのか、それともワームの動きが発する水流でルアーを捉えているのか、それとも臭いなのか。
それは誰にも分かりません。
ですので、「こういう状況ではこのカラーしかない!」と固執するのではなく、反応が無いのであれば、逆の色(クリア↔︎マット、グロー↔︎ノーグロー)を試してみてください。
釣りが上手い人は、その日の当たりルアーを見つけるのが早いです。
これは、魚の生態に基づいた「釣り方」を熟知していることが前提ではありますが、魚の反応や環境の変化を細かく察知しているからです。
こういった達人の域へ達するには、試行錯誤する場数をこなすしかありません。
とにかく現場へ行って経験を積みましょう。
アジングおすすめワーム
今回はアジングワームのカラー選択についてお話ししてきましたが、
ここで、私がアジングにおいて最も信頼をおいているワームを3つ紹介します(※順位ではありません)。
気になる方は、下記商品リンクもしくはお近くの釣具屋で買って使ってみてください。
1.エコギア アジマスト ファット
「エコギア アジマスト ファット」は非常に針持ちが良く、臭いもなかなか強烈です。
そして、何よりもテールの艶めかしさが半端ない!
サイズは1.8インチと小さめですが、泣き尺程度のアジもバンバン釣れます。
また、1袋10本入りとコストパフォーマンスにも優れているため、非常に優秀なワームだと言えるでしょう。
2.レイン アジアダー
「rains アジアダー」は”this is 王道アジングワーム”とでも言うべきでしょうか。
日本各地で圧倒的な釣果実績を叩き出しており、このワームに絶大な信頼を置いている方も多いはずです。
また今回のテーマでもある「カラー」の種類が豊富なことも、アジアダーの良い点だと思います。
ぱっと見で「コレ釣れそうだな!」と思ったカラーのアジアダーを選ぶと良いと思いますよ!
3.ティクト ブリリアント
「ティクト ブリリアント」の特徴は何と言っても「パドルテール」です。
アジングワームのほとんどが細いピンテール形状であり、パドル形状のアジングワームは、そんなに多く種類がありません。
アジングワーム界において、パドルテールが主流ではないからと言って、勝手に「釣れなさそう」という印象をお持ちではないでしょうか?
一度使ってみてください。
その固定概念がぶっ飛びます。
是非使っていただいてその凄さを感じて欲しいので、あえて多くは語らないことにします。
最後に
「同じような状況」はあっても「全く同じ状況」というのは存在しません。
冒頭部でもお伝えしたように、「アジングワームに正解のカラー(色)はありません!」
ですが、「特定のカラーにしか反応しない状況」も確かにあります。
釣行を重ねるうちに、その海域特有の”カラー選定”に対する感覚も身についてくると思いますので、ボウズを恐れず粘り強く釣りに行きましょう。
それでは皆様、より良いフィッシングライフをお過ごしください☺️